高校の同窓会があり、出席してきました。タイミングの兼ね合いもあり、とても多くの収穫がありました。きっかけやその内容について自分のためにも詳しく記載したいと思います。
アドラー心理学を読む
学校で同窓会だったのですが、これがまた遠い。電車の中でアドラー心理学の『嫌われる勇気』を読みました。これを読んだことは本当に大きかったです。
後の同窓会で大きなものを得る第一歩だったと思います。
アドラー心理学について詳しくはこちらをお読み下さい。
高校のレベル
私の母校はとてもレベルが高いんです。大学附属ですが、中学生時代、思い切り勉強をして背伸びして合格した学校です。目指したきっかけは塾の先生の言葉でした。
ここは女の子が可愛くて学食がうまいらしいぞ。
こんな言葉でコロリと心が動き、朝から晩まで勉強するようになったのです。
ですが元から頭が良かったわけじゃないという意識があり、高校入学以降、劣等感を感じるようになりました。正直周りの皆のレベルが高すぎてうまく話せずぎこちなくなっていました。
単純に勉強が出来るというだけではなく、地頭がいいというやつです。
勝手に自分で劣等感を持ち、勝手に壁を作っていただけと気付いて以降は楽しく高校生活を過ごすことが出来ましたが、やはり彼ら、彼女らはすごい頭がいいんです。
卒業後も数人とは毎年顔を合わせますが、やはり別格です。
そんなこともあり、今回行ってもまた劣等感を感じるかも知れない。俺、デイトレーダーだしみたいな感情もありました。まさに他者比較、競争意識の部分です。
成幸者多数
成功者が成幸者であるとは限らないとガクトさんが書いていました。
成功というのはお金の面を表すことが多いですが、金持ちが皆幸せとは限らないという話です。
今回、そういう話になれば私はある程度成功者の部類には入ると思いますが、堂々と職業を語れるかどうかという部分でどうしても自信が持てませんでした。
でも、なんて言うか、皆そういう次元にいませんでした。
今は正直自分が恥ずかしい気持ちでいっぱいです。
まず、そんな話にならないんです。20年ぶりの再会をとにかく喜ぶ。当然「今何やってんの?」という話にはなるんですが、自分から成功を語る人が全くいません。
聞かれて答えるだけの職業明かし。
弁護士や会計士などのいわゆる士業に就いている人もたくさんいます。
それを聞いた時の皆の反応、それは「すげぇな!」「活躍してるね!」というもの。
アドラー心理学において他者の成功を喜べることは競争の世界から離脱出来ている証拠です。皆とっくにそんなレベルを超えていました。当然私も何してるのか聞かれました。
自分で会社を作ってやっているけど、全然大したもんじゃなくて、という言い方をしましたが、社長じゃん!十分すげぇよみたいに言ってもらえました。
また、先生に書籍を封筒で渡した時、先生が即開けしたことで周りにも知られ、読みたい!っとその場で盛り上がってくれてとても嬉しい思いをしました。
なんて言うか、最初不安だった自分が、堂々と言えないと思っていた自分がバカバカしいです。
あくまでアドラー心理学においてという話ですが、高校時代の仲間たち、そう、仲間たちは皆成幸者でした。すごいレベルの高い人たちであり、高校時代は推薦枠を争った仲でもあります。
確かに20年という時が経ち、深く関わっていないということで相手を褒めるのに抵抗を持ちにくいというのもあるとは思います。ですがあそこまで気持ち良く相手の成功や立場を即褒められるのはすごいと思いました。
そしてそんな生徒たちを前にスピーチをしてくれた担任の先生たちの話がもうご高齢にも関わらず現役時代とまるで変わらないキレの良さ。改めてすごいと思いました。
敵ではなく味方になる
先ほど味方という言葉を使いました。
競争の世界に生きていると相手が敵となり、競争している以上どんなに成功してもまた次の敵と戦うしかない。だが競争の世界から離脱出来れば仲間になるという言葉が嫌われる勇気にありました。
同窓会の場には仲間しかいませんでした。
ただ、私にも希望の光が見えました。
それは私も同じく友人たちの成功、立場をすげぇ!頑張ってるね!と思えたのです。それもごくごく自然に。本当に涙が出るほど濃い3時間少々でした。
そして何よりここまでの同窓会を企画し、実行してくれた幹事の人たち、もちろん友人たちです。感謝も感謝ですが、ここまできちんと出来ることもまたすごいと思いました。
本当にありがとうございました。
今後の展望
いつもは文章構成をきちんと考えるのですが、どうしても感情が強く出る記事は順序がおかしくなりがちです。お許し下さい。
さて、この同窓会を経て今後について考えました。
私は2016年から激務で頑張ってきたと自負しています。2017年9月に妻に言いました。「今から1年間死ぬほど頑張れば10年分以上の稼ぎが出来るはずだから死ぬ気でやる」と。
そしてその通り死ぬ気でやってきました。
そして余裕が出来たわけですが、暇が出来たことで余計なことばかり考え、勝手に幸福感を手放していた部分も多くあったと同窓会と嫌われる勇気を読むことで実感しました。
そして同級生の生き方を見て、彼らのすごさを再認識するとともに見習いたいと思いました。
私も同級生たちのことを素直に認められたのだから、すごいと言えたのだから同じことが出来ると思います。
世の中の人たちとの競争から離脱し、自分の理想像と競争して生きていく。
これが今後の展望です。もちろんいきなり全てが出来るわけではないでしょう。でも今までと全く違った景色が見えると確信しています。
明日以降、きっとやることは変わりません。のらりくらりと余裕を持って月20万くらいの利益を狙ってデイトレをするでしょう。そして合間に執筆活動をするでしょう。
ですが同じことをしていてもきっと心境はまるで違っていると思います。
まとめ
本当にすごく濃い3時間でしたし、最大の目的であった先生への報告と感謝、そして書籍と手紙を渡すことが出来ました。それだけでなく生き方に響くことを仲間たちから得ることが出来ました。
同窓会とはこんなに素晴らしいものなのかと衝撃を受けました。
出来れば1週間くらいでいいからまたこの仲間たちとこの学校に通いたいと夢のようなことを考えてしまうほどに。
自分自身色々迷いのあった時期でしたが、まさかこの同窓会に参加することで吹っ飛ばしてもらえることになるとは夢にも思いませんでした。
人生において他者との比較、競争は幸せを阻害するものかも知れませんが、他者との出会いは宝物です。仲間はかけがえのないものです。
敵ではなく仲間を多く作り、家族とともに幸せに暮らしていきたいと思います。
アドラー心理学の『嫌われる勇気』を読んだタイミング、同窓会のタイミング、書籍が完成するタイミング、全てが完璧で怖いくらいでした。
このような機会を作ってくれた幹事の同級生たち、全員集まってくれた先生方、書籍に関わってくれた方々、そして書籍への道筋を作ってくれた読者の皆様全員に感謝しています。
皆様、本当にありがとうございます。
今後もよろしくお願いします。